支援期間:2008~2018年
支援先: ミャンマー連邦共和国カヤー州ドービャク村・ヤイブラ村
ミャンマーカヤー州において、森林農法、有機農法によりコーヒーを栽培することで、コーヒーの品質向上と生産者の収入源を確保し、焼き畑など森林破壊をせず、共存=持続可能なコミュニティを構築することを目的に、コーヒープロジェクトに取り組みました。
2015年度から2017年度にかけては、(独) 環境再生保全機構の「地球環境基金」と(公財)生協総合研究所の「アジア生協協力基金」の助成を得て、カヤー州に位置するドービャク村とヤイブラ村の2村で、森林農法や有機農法の技術支援と生産者設立支援を行いました。
定期的にコーヒー栽培の専門家を日本から派遣し、コーヒーの栽培に関する技術的指導を行い、苗を育てるための育苗所の建設や、収穫後のコーヒー豆を乾燥させるための乾燥台といった設備も、専門家の指導の元で整えていきました。また、環境破壊につながる焼畑栽培を断ち切るための有機農法や森林農法についても、アジア学院から専門家を2回派遣し、研修を実施しました。さらに、プロジェクトの終了後も、農家がお互いに協力して技術を高めていけるよう、生産者組合を設立し、担当部署を設けるなどして組織の強化を行なってきました。
3年間(2015~2017)の専門家派遣等による支援により、種子や苗からの栽培、収穫、加工、販売という一連の作業ができるようになり、2017年度にはドービャク村では500kgのコーヒー豆を収穫することができました。コーヒーの木は順調に成長しており、今後も収穫量は増えていく見込みです。
生産者組合を設立し、焼畑栽培に代わる有機栽培によるコーヒー栽培技術を身に着け、現金収入が得られるようになるという当初の目的を概ね達成したため、2017年度をもって助成金を活用しての専門家派遣の支援は終了いたしました。しかし、わかちあいプロジェクトでは引き続きコーヒー豆の輸入販売を通してサポートを行なって参ります。フェアトレード・オンライショップ『Fair Select(フェア・セレクト)』でも焙煎コーヒー「カヤ―リーコーヒー」を販売しておりますので、是非ご覧ください。
■ミャンマー支援の経緯
2008年 | コーヒーや果樹栽培用の土地の選定、土地購入資金の提供やコーヒー・果樹の栽培支援を開始 |
2010年 | 山間部の子どもが学校に通うための学生寮建築支援を行う。 その後、同地は外国人訪問禁止となり、本事業現地コーディネーターのリー・ミャーさんを通じて支援を継続 |
2012年 | 停戦合意まで長く現政権との確執があったが、一部地域を除き外国人の訪問も可能となる |
2014年 |
5月現状調査を実施 |
2015年 |
地球環境基金とアジア生協協力基金の助成を得て、コーヒー栽培技術専門家を現地へ派遣し、支援を本格的に開始する。 |
2016年 |
・2村の組合員の合計が24人になる |
2017年 |
・2村の組合員の合計が30人になる |
2018年 | ・地球環境基金とアジア生協協力基金の助成を得ての専門家派遣を終了 ・ドービャク村で500kgのコーヒー豆を収穫し、日本で販売 |
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このプロジェクトで栽培したコーヒーは、わかちあいプロジェクトのオンラインショップよりお買い求めいただけます。ぜひお買い物で応援お願いいたします!
▼Kayah Li Coffee 焙煎コーヒー220g入り(豆/粉(中細挽き))
▼ミャンマーコーヒー生豆 50kg ※1kg単位での販売も可能です。お問い合わせください。