わかちあいプロジェクト

カンボジア牛の支給プロジェクト【終了】

 

カンボジアは、1975年から1978年までのポルポト政権下で、全人口の30%から40%にあたる330万人が、虐殺、飢餓、病気により死亡したと言われています。1991年パリ和平協定が調印され、1992年春にタイから難民の帰還が開始され、1993年には国連の監視下で選挙が行われ民主的政権が誕生しました。カンボジアは農村人口が80%を越える農業国です。当時、国の再建には、電気、通信、交通などの社会基盤の整備だけでなく、農民一人一人の自立も必要でした。

そこで、わかちあいプロジェクトでは、現地で活動していたNGO、LWF(ルーテル世界連盟)と協力し、帰還難民、および地域の貧しい農民に、田畑の耕作に欠かせない使役用の牛を貸し与えるプロジェクトを開始しました。

支援方法

できるだけ多くの人達に支援が行き渡るようにすると同時に、自立のための意欲を育てるために、銀行方式、すなわち無償贈与ではなく、後に返却することを義務付けました。牛の場合、半年後には40%の率で子牛が生まれるため、2頭1組で支給をし、子牛が生まれたときに親牛を返却し、子牛を自分たちのものとする、もしくは2才になるまで育てて子牛で返却するか、農民はどちらかを選択します。

日本からの支援

1頭2万円として募金をしてくれた日本の支援者には、支援相手と顔の見えるパートナーシップ方式として、家族の写真交換や定期的な報告を行いました。

2万円の内訳

  • 牛1頭:150ドル
  • 運搬費:15ドル
  • 餌代(20日分):10ドル
  • 予防接種2ドル

1994年4月のプロジェクト開始から1998年2月のプロジェクト終了までに、わかちあいプロジェクトからは、合計約400頭を支給しました。1998 年2月、現地で牛管理の責任団体であったカンボジア女性協会との協議の結果、帰還後の混乱期も過ぎて牛の数も増えたため、プロジェクト終了を決定しました。
皆様の温かいご支援、どうもありがとうございました。

わかちあいプロジェクト TEL 03-3634-7809

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