高知商業高等学校の3年生のグループが授業の一環で地元のお菓子屋さんとフェアトレード商品の開発を行い、地元の日曜市や大学の学園祭で販売を行いました。わかちあいプロジェクトでは、この商品のフェアトレード認証(FLO)の取得手続きをサポートさせていただきました。
高知商業高等学校の社会マネジメント科国際コースでは、国際マネジメントの授業で2年生のときから世界の貧困問題の勉強を始め、3年生になるとそれまでの勉強の集大成として実際に課題解決につながる取組を行っています。
吉永友依南さんがリーダーを務めるグループは、フェアトレード商品の開発に挑戦しました。地元のお菓子屋さんである浜幸様をパートナー企業とし、マラウィ産のフェアトレード砂糖とアルゼンチン産のフェアトレードはちみつ、高知県仁井田米の米粉を使用した、フェアトレードの米粉マドレーヌを開発しました。
わかちあいプロジェクトでは、フェアトレード原料の提供と、フェアトレード認証(FLO)の取得に関わる手続きのサポートをさせていただきました。
商品開発をしたグループは、8月26日をはじめに高知県高知市追手筋で開かれている日曜市に数回出店し、約800個を販売しました。その後、11月の高知大学の学園祭と日曜市でも約800個を販売し、合計で約1,600個のマドレーヌを販売することができました。
販売を行った高校生からは、「フェアトレードの質問をしてくれるお客様もおり、フェアトレードを広めていく機会を作ることができてよかった。実際に販売を行うことで、国際貢献に参加できていると感じることができた。」と感想を伝えてくれました。
フェアトレード認証を取得して販売するには一定の基準を守る必要があり、通常の商品開発よりも難しい課題だったと思いますが、地元のお菓子屋さんのサポートを得ながら販売にまで至り、製造した商品を全て売り切ることができたようです。
高知商業高等学校のフェアトレード商品開発は、開発途上国の貧困というグローバルな課題に対し、地元の企業、商店、大学というローカルなコミュニティを通して取り組んだ素晴らしい事例であると思います。
これを機に、高知県でのフェアトレード運動がさらに盛り上がることを願っています。高知商業高等学校のみなさん、ありがとうございました。