9月21日、フェアトレード・ラベル・ジャパンさん主催で行われた、フェアトレードコーヒー生産者との交流会に参加してきました。コーヒー生産についてやフェアトレードの取り組み、課題などを直接お聞きすることができましたのでご報告します。
コロンビア、ニカラグア、ホンジュラス、コスタリカ、グアテマラなど、南米の国々から12名のコーヒー生産者が来日されていました。また、参加者にはコーヒー関連の事業を行っている約30の企業や、フェアトレードに関心のある大学生も来ていて、とても賑わった楽しいイベントでした。
コーヒー生産者のスピーチでは、フェアトレード・プレミアム(奨励金)を使った生活改善の事例や、日々の仕事の苦労や努力、村が抱える問題点など、当事者ならではのテーマでお話をしてくださり、大変勉強になりました。
プレミアムを使った生活改善の例として、水道の設置が挙げられていました。コーヒーの生産には水が必要であるため、プレミアムを使って水道を作った結果、コーヒーの生産性が上がっただけでなく、生活にも綺麗な水が使えるようになり、生活改善にもつながったというものでした。とてもシンプルな例ですが、プレミアムが生活にどのようにインパクトをもたらすのかを示す、わかりやすい例で納得することができました。
フリータイムになり、来場者が自由に歓談しているとき、生産者の1人と目が合ったので、オラ!(スペイン語でこんにちは)と言ってみると、とても嬉しそうにオラ!と言い返してくれました。大学時代に培った拙いスペイン語で会話を試みると、私にもわかるように非常にゆっくりと丁寧なスペイン語で答えてくれました。
そんな優しい彼はグアテマラから来たカルロスさんという方で、「来日は今回が初めてで、日本は綺麗だし日本人は優しいし素晴らしい国だ」ということを、ゆっくりとわかりやすく話してくれました。しかし、一通り話し終えると、カルロスさんは突然、通訳さんを探し始め、通訳さんを通して私に話しかけました。
私は内心、「あ、もしかして商談が始まるのでは!?」と思い、身構えているとカルロスさんは通訳さんを通して、「来日は今回が初めてで、日本は綺麗だし日本人は優しいし素晴らしい国だ」という話を再び繰り返すだけでした。スペイン語をうまく理解していないことがバレたのでしょうか。笑
カルロスさんの出身、グアテマラは中央アメリカに位置する国で、南部はコーヒー栽培に適した山岳地帯が広がっています。また、かつてはマヤ文明が栄えた国としても有名です。わかちあいプロジェクトでもグアテマラのコーヒーを販売しており、上品な酸味が際立つ、スッキリとした味わいのコーヒーで、甘いお菓子にもぴったりです。
カルロスさんのコーヒーではないですが、同じくグアテマラ産のフェアトレード有機コーヒーです!
わかちあいプロジェクトでは他にも、南米はコロンビア産、メキシコ産、ペルー産、その他、世界中の産地からコーヒーを取りそろえております。是非、コーヒーを飲みながら、産地に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。