わかちあいプロジェクトでは、南スーダンで活動しているピースパレットを支援しています。ピースパレットは、ケニアのカクマ難民キャンプの元難民であったデイビッドによって設立された子ども支援の活動を行っているNGOです。

 南スーダンでは、仕事がなく行き場を失った若者が民兵となって戦地に身を投じることが問題となっています。そこで、ピースパレットはスポーツを通して南スーダンに平和を構築することを目的に、S4P(Sport for Peace)というプロジェクトを立ち上げました。

 アメリカのプロバスケットボール選手をトゥイク州が輩出したこともあり、このプロジェクトではバスケットボールのリーグ戦を行なっています。2016年12月にはピースパレットチームとトゥイク州のチームの親善試合が行われ、試合を通して平和的な話合いの仕方を学び、友情が育まれました。

 

2017年12月末には、トゥラレイで大会が開催され、近隣の4つの州の代表選手48人が集まりました。3,000人以上の観戦客が集まる盛大な大会となり、3人の選手は「ノリアキMVP賞」という賞を受賞しました。この賞は、90年代にカクマ難民キャンプで、わかちあいプロジェクトのスタッフとして現地に駐在し、デイビッドさんと共に活動していた高村憲明さんの名前を冠した賞です。2018年12月に開かれる第2回大会では、12才以下のチームも作られることになっています。

さらに、大会に参加した選手やバスケットボール協会、コーチに対し、平和構築のトレーニングを実施し、平和の意味、和解と寛容、紛争の原因、傾聴力、効果的なコミュニケーションなどをテーマに議論し、平和について学んでもらうことができました。

このトレーニングの参加者の1人は、「自分はバスケットボールをするためにイベントに参加しただけだから、想像していたバスケットボールの大会とは大きく異なっていたけれど、平和ついて学ぶ機会が得られてとても良かった」と話しました。

 スポーツを通して平和を構築し、若者が紛争と憎悪の悪循環に陥ることなく、未来に夢を持って平和な世界を生きていけるよう、ピースパレットは活動を続けています。わかちあいプロジェクトは、ピースパレットが継続して活動を行っていけるよう、みなさまからのご寄付より、2018年6月に5,000ドルを送金しました。ピースパレットはこの資金を使い、2回目のスポーツイベントを行う計画を立てています。

 南スーダンの大統領と反政府勢力は和平合意の締結と合意の破綻を繰り返し、恒久的な停戦には至っていません。それどころか、子どもたちを取り巻く環境は悪化していると言われています。

 この厳しい環境で活動するピースパレットを、わかちあいプロジェクトは継続して支援していきます。

 

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