2017年6月、代表の松木が、わかちあいプロジェクトで支援しているタイと国境を接した山岳地帯のミャンマーカヤー州を訪問し、支援の状況をヒアリングしてきましたのでご報告いたします。
今年も皆さまの募金により、5000ドル(60万円弱)を奨学金として支援することが出来ました。ありがとうございます。今年は医学生3名と中高生17名、計20名の学生を支援しています。
奨学金を支給している2名の学生のうちを訪問しました。
最初に訪問したのは、Dee Moe Hso村で、国立タウンジー大学の医学部1年生、Maw Ptray Mar Lawさんのお宅です。
彼女は両親と3人兄妹の6人家族です。家族は土地がないために農業ができず、父親は農作物の仲買をして生計を立てています。収入は農作物の出来高に左右されるため、不安定な生活を強いられています。授業料の支払や生活費のために、両親は毎年20万円をマーロウさんに仕送りしています。カヤー州で医者になる人は稀であるため、周囲からの期待は大きいですが、一方で家計は厳しく、借金をしながらどうにか賄っていると言います。今回は1回限りの支援として2万4千円を支援しました。医学部は卒業までに7年かかるため、これからが大変です。
▲医学生のMaw Ptray Mar Lawさんと、そのご家族
もう一人の学生は、Larle村のMaw Pya Myarさん、14歳で現在は、ロイコーの学生寮に住んでいます。
こちらの家族は3.5ヘクタールの土地を持っていて、農業で生計を立てていますが、栽培しているトウモロコシと米の収入を合わせても年間13万円とのことで、生活の大変さが伺えます。
Pya Myarさんの庭先に植えられているコーヒーの木にはまだ小さい実がびっしりついていました。今年はこの村もコーヒー栽培支援事業の生産者メンバーに加わってもらうように準備しています。
▲Maw Pya Myarさんとご両親
ミャンマーカヤー州では、学校が家から遠く、小学生の時から寮で生活する子どももいます。貧しい家庭の子どもたちは、学校に通い続けることができない場合もあることを聞き、わかちあいプロジェクトでは小中高校に通う子どもたちに奨学金を支給しています。今後ともご支援をお願いいたします!
▶ミャンマー教育支援事業について詳しくはこちらのページをご覧ください
【募金の方法】
① 郵便振替
00120-4-386390
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