6月10日(金)から、4年に一度行われる大きなサッカー祭典の一つ、UEFA EURO2016「サッカー欧州選手権2016」が開催されます!
国民的な人気を誇るサッカー大国のヨーロッパでは、早くも盛り上がりを見せています。
イギリスのフェアトレード機構では、サッカー熱が高まるこの時期に、フェアトレードについて知ってもらおうと、フェアトレードのサッカーボールの紹介ビデオを公開しました。
Playing Fair: The Story of Fairtrade Footballs from Fairtrade Schools on Vimeo.
皆さんはサッカーボールがどのように作られているかご存知でしょうか?
パキスタンのシアルコットで生産されているフェアトレード・サッカーボールは、年間約4000万個製造されていて(ワールドカップ開催時には約6000万個製造するそう!)、そのひとつひとつは職人がすべて手縫いで作業しています。裏返されたサッカーの生地を縫い合わせ、表に返してボールの内側にゴム、空気を入れたあとは、ボールをしっかりと磨き上げます。ボールが完成しても、それで終わりではありません。ボールの強度やバウンド力など、厳しい商品精度のチェックが行われます。このテストに合格した商品が梱包され、世界中に送られていきます。
パキスタンの人口は約1億8,000万人、そしてそのうちの20%の人が、一日およそ200円以下で生活しています。パキスタンのシアルコットで働く4000万人ものサッカーボールの製造者の方々は、フェアトレードのサッカーボールによって生活が向上したと言います。
フェアトレード・ラベルが保証する最低買取価格は、現地の職人の適切で安定した収入を保証します。それによって児童労働の問題を改善します。パキスタンでは、5才児を含む約7,000人の子どもたちが一日11時間労働を強いられ、学校に通うことが難しい状態にありました。しかしフェアトレード・ラベルが導入されたことにより、子どもは労働から解放され、親は安定した収入のおかげで教育費に充てる経済的余裕が生まれました。このように、フェアトレード・ラベルは子どもがきちんと学校に通える環境を整えることを可能にします。
また、フェアトレードが保証するもう一つの特徴、プレミアム(奨励金)というものがあります。これは地域の発展のために使用され、使い道は現地の方々に決定権があります。こちらの地域では、綺麗な水がすぐ手に入る水道、また子どもたちの本やノートを購入する目的に使用されました。
ラテン語で「何かを得ようと努力する、希望する」の意味を持つ、「ASPIRO」というわかちあいプロジェクトのスポーツボール・ブランドは、日本初のフェアトレード・サッカーボールを販売しました。1個あたり75円~175円のプレミアムが支払われ、地域の発展に貢献しています。
梅雨入りでお天気がパッとしない日が続きますが、だからこそ、お天気がいい日にはご家族や友人とサッカーを楽しむのはいかがでしょう。
フェアトレード・サッカーボールを通じて、自分も、海を越えた生産者の方々もハッピーになりましょう!