わかちあいプロジェクトが過去に支援した、ケニア・カクマ難民キャンプの元難民デイビットさんが、故郷南スーダンの人々を救うために立ち上げたNGO「Peace Palette」に、2011年の設立時から継続して協力しています。

ピースパレットは、紛争による難民やその子供たちを広く受け入れ、児童保護・教育、社会ビジネス、メンタリング、地域開発の活動を行っています。不安定な国の政治環境下で財政的にも困難がある中、地域の人々と協働・学習しながら前進してきました。

これまでのストリートチルドレンなどを保護する児童センターの運営に加え、今年は新たに、人々が安定した収入を得られるよう、サトウキビなど換金作物を栽培する共同農園と、ナッツやとうもろこしを粉砕する機械の導入を開始しました。ピースパレットのビジョンの実現化に一歩ずつ近づいています。

ピースパレット活動報告

1.ノウムラ児童センター(Nhomlau Children’s Centre)

2012年11月から始まったノウムラ児童センターは現在まで数々の変化を遂げています。家族の再統一を最終的目標として、ホームレスの子どもたちに教育と一日一食の食糧供給を、世界食糧機関やユニセフと協働して行ってきました。主に、英語、ディンカ語、算数、宗教、理科がボランティアの先生5人により行われています。家族再統合までの間、現在約80名の子供たちが学習・食事・睡眠が安全な場所で摂れるよう支援しています。

2.社会ビジネス事業ーコミュニティーガーデン

2015年5月から、フィールドコーディネーターを中心に、ボランティアや現地の男性を動員して、地域共同農園の計画を作成し、除草、堤防立て、種まき、ガーデニングの維持等を行ってきました。昨年はオーストラリア政府の助成金によりソルガムやとうきびを植えましたが、残念ながら天候の影響により収穫に至りませんでした。今年は2回目のチャレンジで、順調にいけばソルガム50kg×300袋を10月に収穫し、児童センターの食糧と市場販売の予定です。

 

3.社会ビジネス事業ー穀物粉砕機サービス

2014年から募った寄付(わかちあいプロジェクト送金分を含む)により、くるみやとうもろこし、ナッツなどを砕ける穀物粉砕機を購入しました。中国製で3年は保証が効くもので、万能な粉砕サービスを提供でき、安定した収入が見込めます。

 

ピースパレットは、設立当初から不安定な国の政治環境下で、財政的にも困難を乗り越え、地域の人々と協働・学習しながら前進しています。今年から始めた社会ビジネス事業は安定した収入が見込めるほか、ノウムラ児童センターの事業を通して、ピースパレットのビジョンの実現化に一歩ずつ近づいています。

 

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